だんじり祭を世界に
 

   
時代はいよいよ21世紀を迎え、我が国の内外においても新しい時代に向かって歴史の大きな動きが始まっている感を強くする今日この頃です。

 このような中で、21世紀における日本のあるべき姿に向けて、私自身これまでもさまざまな分野において大いに努力して参ったところですが、やはり新たな世紀における日本の新たな発展の為には、従来から日本の経済的中心と言われてきた我が関西・大阪・泉州が新しい観光都市づくりを目指し、21世紀における新生日本をリードできる大いなる活力を獲得し、発展していくことこそが、ひとり関西・大阪・泉州のためのみならず、日本全体のために何よりも大事であると痛感しているところであります。

 このような時代観の下、私はこれまで地元の皆様と共に行ってきた泉州地域ひいては関西・大阪の振興を図る多くの施策に加え、関西国際空港の立地を生かし、また、この地域の産業・文化を一層活性化すると共に、この地域の住民と諸外国の国民のより親しい国際的な交流を進め、これによって関西・大阪が真に国際化し、地域の飛躍的発展を図る、そのためのいわば起爆剤として、大阪南部地域を中心に古くから行われてきた「だんじり祭」に注目しております。

 例えば、皆様ご承知のとおり、このだんじり祭は、その勇壮ある祭風はもちろんのこと、だんじり自体の持つ高い芸術性や文化性は、日本国内の他の祭はもちろんのこと、世界的にみても著名な他の多くの祭りに比べても、勝るとも劣らぬ高いレベルのものであります。またこの地域の関係者がこの祭りにかける熱意と意気込みは、これが不況に喘ぐ大阪かと思うほどのものであります。他方で、これは良く言えば大阪人の謙虚さのため、悪く言えば宣伝べたのためでしょうか、このような高い芸術的・文化的価値を持ちながら、この歴史的にも重要な祭りは、これまでのところ地域の祭りの域を出ること無く行われてきたのが実態でした。

 私は、一見意外なようですが、このような古くからの歴史的・文化的祭事にこそ、21世紀という全く新しい時代における地域の新たな飛躍のカギがあるように思えてなりません。具体的な構想としては、このだんじり祭が行われる毎年9月から10月に、まずは近隣の韓国や中国、その他東南アジアの国々等から多くの観光客がこの祭りを見に大阪を訪れるような形に仕上げていく、できれば更に将来的には、例えばリオのカーニバルのような世界的に有名な祭りへと育て、これと共に地域産業の活性化を図ることを目標に官民が幅広く参画していくようなプロジェクトにしていきたいと考えております。

 このような私の熱い思いを各方面の関係の方々にお話しましたところ、幸いにも多くの方々の御賛同を頂き、更に多くの方々と協力して是非この構想を実現に向かって進めて行こうという運びとなりました。この新たな動きの初年度となります2000年は、アジア、ヨーロッパなどを中心に我が国に来られている各国大使御夫妻等の外交団をお招きしましたところ、多忙中にもかかわらず多くの大使、公使、総領事のご参加をいただきました。

 つきましては、この機会に是非だんじり祭を盛大に盛り上げていただきたく関係諸方面のご支援ご協力を心よりお願いする次第です。


泉州21世紀協議会
理事長 中山 太郎